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薬についてのよくある質問
- 1.薬にはどんな副作用がありますか?
1.薬にはどんな副作用がありますか?
薬物が生体に現す作用を薬理作用といいます。 虚弱者・栄養状態の悪いものには作用が強く現れ、病的状態では、健康時とは異なった作用を現すこともあります。このほか、剤型、投与経路、投与量 、年齢、個人差 (遺伝要因)、患者さんの心理状態でも変わります。
薬物がある組織に特別な親和性をもち集中するか、分布濃度は特に高くなくても強力に作用することを選択作用といいます。薬物療法上からは選択制の強いものが望ましいことが多く、中枢神経系に対する作用を中枢作用といいます。
精神科で使用される薬は中枢作用薬が多く、メジャートランキライザー、マイナートランキライザー、抗うつ剤などがあります。 これらの薬は情動面に対し作用する薬で、脳内アミン、とくにカテコールアミンの動態や受容体に影響を及ぼすことが知られています。
副作用とは通常使用される量を、通常の使用方法で使用したにもかかわらず、治療効果以外の望ましくない作用を言います。 副作用は、人によっては出ないし、同じ人でも体調によっては出ないことがあるし、薬の量 が多くても出ないことがあります。
副交感神経支配効果器官のムスカリン受容体に結合し、アセチルコリンのムスカリン作用を遮断するのを抗コリン作用といい、腺分泌を抑制します。 抗コリン作用により、口渇・便秘がみられることがあります。 副作用は上記の他にも色々なものがあります。 たとえば、精神科で代表的なメジャートランキライザーであるセレネースについて言うならば以下のような「注意書」がメーカーからだされています。 心室頻拍・麻酔性イレウス・抗利尿ホルモン不適合分泌症候群・無顆粒球症・横紋筋融解症マイナートランキライザーや抗うつ剤についても似たような「注意書」がだされています。
ちなみにハルシオンは社会的問題が多く、当院では平成11年3月採用中止としました。